包丁の産地

①包丁の産地として有名なのは?

包丁の産地で有名なのは、国内だとまず岐阜県関市が思い浮かぶでしょう。
「刃物といえば関市」といわれるように、全国の中で最も生産規模が大きく、毎年開かれる刃物まつりには多くの観光客が訪れ賑わいを見せています。
他にも新潟県の三条市・長岡市、福井県越前市、大阪府堺市など多くの産地があります。
そのそも包丁をはじめ、刃物産業で有名なこれらの産地とは元々刀などの打刃物で発展してきた地域なのです。
日本では古くから打刃物産業が盛んに行われ、戦国~江戸にかけては多くの刀工が優れた逸品を残してきました。
しかし大政奉還後の明治時代になると、刀の需要が大幅に低下したために、多くの刀工は包丁やハサミなどの家庭用の刃物を作るようになり、現在に至るのです。
私達が普段使っている包丁も、遠い昔の刀工たちから受け継がれた技術の結晶なのです。
また、海外に目を向けてみるとドイツのゾーリンゲンが有名です。
中世の頃より刃物の街として知られ、包丁以外にも手術用ナイフなどを製造している都市です。
フランスのティエールも、ゾーリンゲンと並ぶ刃物の街として知られており、人口は1万3千人あまりと小さな街ですが、フランスならではの洗練されたデザインの刃物が有名です。
イギリスのシェフィードも古くから鉄鋼業が盛んで、ナイフやフォークなどの刃物産業が盛んに行われていて、日本の関市、ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィードは頭文字をとって「刃物の3S」と呼ばれるほど、世界的に有名です。
そして日本のお隣中国でも刃物産業が盛んで、金門県で生産される金門包丁が名産品としてよく知られています。
色んな産地がありますが、どの土地も古くからの伝統が脈々と受け継がれてきた地域です。
それぞれの地域ごとに歴史があるので、包丁を購入する時には雄大な歴史を感じながらこだわりの1本を購入してみるのも良いでしょう。
それぞれの地域にはそれぞれの良さがあり、甲乙つけがたいことは間違いありません。

②堺の包丁のシェアが高い理由

堺の包丁というのは600年を超える刃物の産地としての文化があることによる、レベルの高い製品が生産されています。一般的なシェアは10パーセントに満たないですが、プロの使用に限っては90パーセントを超えるという本当に価値の高い包丁です。安土桃山時代から続く有名なお店が現在でも生産販売しているなど、伝統の技術がつまった本物です。特に素晴らしいのは生産の工程です。工程には火造りから刃付けそして研ぎというものがありますが、この工程は現在ではすべて一人の人間が行ったり専門職ではなくなっています。しかし堺の包丁はこの工程に専門の職人が付いているところが多いです。この工程のどの部分のレベルも落ちないようにしていて、しかも600年続く技術を次の世代に確実に伝えているのでレベルの高い包丁が供給できているのです。手間暇かけて一本一本つくっているので、切れ味や刃持ちなどが全く違うものが完成するのです。このレベルの高さがプロの料理人に指示される理由になっています。またお店によっていろいろなタイプのものをつくっていますが、自分に合った包丁の選び方や管理の仕方や砥石の使い方などを教えてくれるお店もあります。また実際に使用したり持ったりして、重さやバランスなどの確認をして自分にあった製品を選ぶことが出来ます。堺の包丁の質の高さは今現在では日本だけではなくて世界中に知れ渡っています。三ツ星のレストランのシェフなどが、ここの産地の刃物を使っているのも現在では珍しいことではありません。切れ味の鋭い刃物は料理の素材を傷めません。素材の細胞を無駄に壊すことなく切れるので、新鮮な状態で調理が進められます。またこの素晴らしい包丁はオーダーメードで造ることも可能です。オーダーメードは自分に合った重さや使い道での使用が可能なので、個人の方にも人気があります。市販の製品にはない切れ味や耐久性に人気が高まっています。世界で一本という満足感も味わえます。

包丁で有名な堺はその歴史と、職人の伝統によって今も残っているんですね!